窯業系サイディングの板間シーリングの撤去スピンカッター使用!
窯業系サイディングと聞いて、それが何かすぐに頭に描ける方は建築資材に詳しい方ではないでしょうか?読み方もわからないという方が多いと思います。ようぎょうけいサイディングと読みます。
セメントと木質系素材を混ぜて成形した、住宅などの外壁材です。昔の日本の外壁材は、羽目板と言って木製でした。戦後、外壁材の不燃化を図るためにモルタルが使用されるようになりました。そのモルタルに変わって登場したのが窯業系サイディングです。モルタルの不燃性を維持しながら作業効率のよい外壁材として、現在では外壁材の約80%がこの窯業系サイディングです。
窯業系サイディングにはほとんどの場合サイディング同士のつなぎ目にコーキング(シーリング)が施されています。主にシリコーン樹脂製で、板間の目地に充填して気密性や防水性を目的として使用します。このコーキング材(シーリング材)は太陽の紫外線により、割れ、やせ、剥がれ、切れなど、徐々に劣化していきます。劣化が激しい場合は古いコーキングを除去して新たにコーキングを打つ、打ち替えが必要です。
コーキングは2点止めと言って正面から見て左右2点を止めます。こうすることによって建物の動きに追従してくれます。
以前はこの2点をカッターで切れ目を入れて建物から切り離していました。何度もカッターの刃を入れて切り離す、手間のかかる危険な作業でした。
今回はその手間を軽減する上に、危険度も解消する優れたコーキング切り取りの道具、スリーエムジャパン株式会社のスピンカッターを使用しました。
インパクトドライバーのビットとして取り付け、2点止めの片方に差し込んでドライバーを回転させながら切り離していきます。今までのカッターを使っていた作業より3倍速く、はるかに安全で、非常にきれいに剥がせます。値段は1本3000円前後と、カッターよりは高いですが、作業効率、安全性を考えれば安い買い物です。
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