松本市|ベランダ床のひびを現地調査 FRP防水はやり直し不要と判断した理由
ベランダ床のひびが気になるとのご相談をいただきました
松本市のお客様より、「ベランダ床にひびが入っているように見えるので雨漏りしないか心配」とご相談をいただきました。
ベランダ床にひびを見つけると、「防水が切れてしまったのでは?」「防水工事をすべてやり直さなければならないのでは?」と不安になる方も少なくありません。
現地調査を行った結果、今回確認できたのはFRP防水層そのものではなく、表面を保護しているトップコートの**クラック(ひび割れ)**でした。
今回一番お伝えしたいことは、
「ベランダ床にひび(クラック)があっても、必ずしもFRP防水をやり直す必要があるとは限らない」ということです。
それでは、実際の調査内容をご紹介します。
現地調査の様子
ベランダにはFRP防水が施工されていました
今回調査したベランダには、FRP防水が施工されていました。
FRPとは「繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)」の略で、浴槽や船底にも使われるほど防水性と強度に優れた素材です。
継ぎ目のない防水層を形成するため水密性が高く、人が頻繁に歩くベランダにも多く採用されています。
一方で、FRP防水は非常に硬い素材のため、建物のわずかな動きや経年劣化によって表面のトップコートにひび(クラック)が発生することがあります。
そのため、ひびを見つけた際には、防水層まで傷んでいるのか、それともトップコートだけなのかを見極めることが重要になります。
排水ドレン周辺もあわせて確認しました
続いて、ベランダの排水ドレン周辺を点検しました。
今回は落ち葉やゴミが少し溜まっていましたが、排水を妨げるほどではなく、水の流れも問題ありませんでした。
しかし、実際の現場では排水口に落ち葉や土、ゴミが詰まり、ベランダに雨水が溜まってしまうケースも少なくありません。
ベランダに長時間水が溜まると、防水層への負担が大きくなるだけでなく、雨漏りの原因になることもあります。
FRP防水を長持ちさせるためには、防水塗装だけでなく、排水口をこまめに掃除することも大切なメンテナンスです。
ベランダ床のひびを詳しく調査しました
お客様が最も気にされていたベランダ床のひびを詳しく確認しました。
調査の結果、このひびはFRP防水層そのものではなく、表面を保護しているトップコートの**クラック(ひび割れ)**であることが分かりました。
トップコートは紫外線からFRP防水層を守る役割があり、一般的に7〜10年程度で塗り替えが推奨されています。
そのため、トップコートだけにクラックが発生している段階であれば、防水層の性能は維持されていることが多く、FRP防水をすべてやり直す必要はありません。
今回も、防水層そのものには異常は確認されませんでした。
他の場所でも同様のクラックを確認しました
ベランダ全体を確認すると、同様のクラックが複数確認できました。
しかし、どのクラックもトップコートに発生しているもので、FRP防水層まで達しているものではありませんでした。
もしFRP防水層まで割れていた場合は、部分補修や防水のやり直しが必要になるケースもあります。
今回は防水層自体が健全だったため、トップコートの塗り替えで十分対応できる状態と判断しました。
ひびが見つかったからといって、すぐに全面的な防水工事が必要になるわけではありません。
大切なのは、「どこまで傷んでいるのか」を正確に診断することです。
今回一番重要だった判断
今回の現場で最も重要だった判断は、ベランダ床のひび(クラック)は確認されたものの、FRP防水層ではなくトップコートだけの劣化だったということです。
ベランダ防水の現地調査では、「ひびがあるか」だけではなく、「どこまでひびが達しているのか」を確認することが重要です。
今回のクラックは、紫外線や風雨によって経年劣化したトップコートに発生したもので、防水性能を担うFRP防水層そのものには異常は確認されませんでした。
そのため、防水工事をすべてやり直す必要はなく、トップコートの塗り替えによって十分メンテナンスできる状態と判断しました。
今回ご提案した内容
今回のお住まいでは、FRP防水を撤去してやり直すような大掛かりな工事は必要ありませんでした。
FRP防水層が健全であることを確認できたため、表面のトップコートを塗り替えるメンテナンスをご提案しました。
トップコートはFRP防水層を紫外線から守る大切な役割があります。
この塗膜が劣化したまま放置すると、やがてFRP防水層まで紫外線や雨水の影響を受けるようになり、防水性能そのものが低下する可能性があります。
今回は適切なタイミングで点検をご依頼いただいたことで、防水層を傷める前にメンテナンスをご提案することができました。
ベランダ床のひびは、防水工事が必要とは限りません
ベランダ床にひびを見つけると、「防水が切れてしまった」「全面的に防水工事をやり直さなければならない」と心配される方も多くいらっしゃいます。
しかし、実際にはひびの状態によって必要な工事は異なります。
| ひび(クラック)の状態 | おすすめのメンテナンス |
|---|---|
| トップコートだけのひび | トップコート塗り替え |
| FRP防水層まで達したひび | 部分補修または防水改修 |
| 防水層の浮き・剥がれ | 防水工事のやり直し |
| 下地まで傷んでいる場合 | 下地補修を含む全面改修 |
大切なのは、「ひびがあるかどうか」ではなく、「どこまで傷んでいるか」を正確に診断することです。
松本市でベランダ防水を長持ちさせるポイント
松本市は寒暖差が大きく、冬は積雪や凍結、夏は強い紫外線の影響を受けるため、ベランダ防水にとっても厳しい環境です。
FRP防水は耐久性の高い防水工法ですが、表面を保護しているトップコートは紫外線の影響を受け続けるため、一般的には7~10年を目安に塗り替えが推奨されています。
また、防水性能を長持ちさせるためには、排水ドレン周辺の落ち葉やゴミをこまめに取り除くことも重要です。
排水不良は防水層へ余計な負担をかけるだけでなく、雨漏りの原因になることもあります。
外装劣化診断士からのコメント
今回の現場で気になったのは、クラックよりも排水ドレン周辺の清掃状況でした。
今回は排水に問題はありませんでしたが、実際の現場では落ち葉や土が排水口を塞ぎ、水が流れなくなったことが原因でベランダ防水を傷めてしまうケースも少なくありません。
また、「ベランダ床にひびがあるから全面的な防水工事が必要」と思われる方もいらっしゃいますが、今回のようにトップコートだけの劣化であれば、トップコートの塗り替えだけで十分対応できるケースもあります。
大切なのは、見た目だけで判断するのではなく、防水層まで傷んでいるのか、それとも表面だけの劣化なのかを正確に診断することです。
ベランダ床のひびや色あせが気になり始めたら、症状が軽いうちに点検を受けていただくことで、防水層を長持ちさせ、大掛かりな工事を防げる可能性があります。
ベランダ防水が気になる方は、お気軽にイトウ住建までご相談ください。
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