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塩尻市外壁メンテナンス|塗装より大事!サイディングボード間のシーリング打ち替え工事
塩尻市で行った窯業系サイディングのボード間のシーリング打ち替え工事の様子をご紹介します。
窯業系(ようぎょうけい)サイディングとはセメントと繊維質を混ぜて成型し表面を塗装した外壁材です。模様が多種であること、着色技術の向上で様々な色を表現できることなどで、多くの住宅の外壁に使用されている建材です。サイディングボードは幅455㎜、長さ3030㎜が主流で、これをジョイントしながら外壁に貼っていきます。このジョイント部分を目地と言います。目地はどうしても隙間になってしまうので、その隙間に充填するのがシーリングです。シーリングはもとはノリ状で、固まるとゴム状になる防水材です。
シーリングも太陽からの紫外線や雨風で劣化します。シリングは防水材なので劣化すると防水性が失われ外壁や建物自体に不具合を生じます。今はシーリングの品質も向上して高耐久のものもありますが、塗膜よりも劣化が早いといわれています。ある意味外壁のメンテナンスは塗装よりもシーリングのほうが大切と言えます。
劣化の目安は写真のようなひび割れや剥がれきれなどです。こうなったらシーリングの打ち替えが必要です。
工事の様子です。
シーリングは高い位置まで打たれているので、足場が必要な作業です。安全、安心な作業のため足場の設置は必須です。シーリング打ち替え工事は一軒丸ごとやって15万円~30万円、足場は20万円~30万円なので、工事費用の半分くらいは足場代になってしまいます。もったいないので足場が必要な工事、外壁塗装や雨樋交換などと合わせてやると効率よく足場を使うことができます。今回の工事はシーリング打ち替えと屋根工事でした。
古いシーリングを撤去します。
シーリングの両サイドにカッターを入れて引っ張り出すとシーリングを撤去することができます。一見簡単そうに言える作業ですが、刃物を使う作業なので注意を払って作業します。また、一軒全部のシーリングを合わせると100mを超える長さになります。取れにくいシーリングだと1日かかる作業です。
電動インパクトにスピンカッターというビットを付けて機械で撤去する場合もあります。
シーリングの撤去のあとは目地の両サイドにマスキングテープを貼ります。これは余計なところにシーリングがはみ出さないように、きれいなラインで仕上がるように貼るテープです。たまにシーリングの打ち替えをご自分でやられる方がいらっしゃいますが、ほとんどの場合このマスキングテープを貼らずにはみ出したり、ガタガタな見た目の仕上がりになってしまいます。マスキングテープはプロの知識と技術です。
サイディングボードの凹凸に合わせて不陸がないように丁寧に貼っていきます。
次に、目地にプライマーを塗っていきます。
プライマーは外壁材とシーリングの密着を高める接着剤の役目がある塗料です。これも素人の方は知識がなく、ほとんどの場合は塗らない方が多いのではないでしょうか。
シーリングを専用のガンで押し出しながら充填していきます。マスキングテープがあるのではみ出すことはありません。重いっ切ってたっぷり押し出します。充填量が足りないと薄いシーリングになってしまいすぐに剥がれたりひび割れたりしてしまいます。充填したらすぐにヘラなどで均します。硬化が始まってしまうとうまく均すことができません。スピードが求められる作業です。鳴らし終わったらマスキングテープをすぐに剥がします。これも効果が始まってから剥がそうとするとテープがシーリングを引っ張ってきてしまいます。目地1本単位で充填、均し、テープはがしを一気に行います。
今回は外壁塗装をしなかったので、シーリングを打ち終われば外壁の工事は終了です。シーリングの色がそのまま仕上がりの色になってしまい餡巣。ある程度外壁の色や周辺の色に合わせたシール材を選ぶ必要があります。今回は白は既存色を使いましたが、外壁部分の色は調色をして外壁の色に近しい色を用意しました。
これでサイディングボード間の目地からの水の侵入は心配いりません。高耐久のシール材を使ったので10年以上は打ち替える必要はないと思います。ただ、外壁にとって重要な部分なのでたまに劣化具合をチェックしてほしいと思います。
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