こんにちは、街の屋根やさん松本諏訪平店です。
「屋根が白っぽくなってきた」「遠くから見ると色ムラがある」――そんな状態になったら、モニエル瓦の塗膜が劣化しているサインです。
今回は安曇野市堀金のお客様から「屋根の色が抜けてきた気がする」とご相談をいただきました。
現場で確認すると、塗膜の粉化(チョーキング)が進行し、瓦を保護する“スラリー層”が崩れ始めていました。
モニエル瓦の塗装で最も重要なのは“洗浄工程”。
この現場では、ガソリンエンジン式の高圧洗浄機を使い、スラリー層を徹底除去して再塗装準備を整えました。
お客様から「屋根の色がまだらになって見える」とご連絡をいただきました。
これまで外壁は何度か塗り替えてきたそうですが、屋根までは目が届かず約20年が経過。
安曇野市堀金は湿度が高く、北アルプスから吹き下ろす風で砂や花粉も多く、屋根にコケや汚れが付着しやすい地域です。
点検すると、モニエル瓦の表面にある**スラリー層(着色層)**が劣化し、白く粉を吹いたような状態に。
このまま上から塗装すると密着せず、数年で剥離してしまうため、まずは“塗る前の徹底洗浄”を実施しました。
屋根全体を見渡すと、黒・白・オレンジのまだら模様。
黒い部分は劣化が進んだ塗膜、白い部分は素地が露出しており、オレンジ色の箇所はカビやコケが繁殖していました。
この屋根材は「モニエル瓦」と呼ばれる乾式コンクリート瓦で、防水性能は塗装に依存します。
モニエル瓦にはスラリー層という厚い着色層が表面にあり、その上をクリア塗料が覆っています。
このスラリー層を完全に除去せずに再塗装すると、新しい塗料が密着せず剥がれやすくなるため、入念な洗浄が欠かせません。
近くで見ると、瓦の表面が白く粉を吹いています。
これは、紫外線と風雨によりスラリー層が崩壊し、顔料が剥離した状態。
また、北面には湿気によるコケやカビが黄色く付着していました。
ここまで劣化が進むと、表面がザラつき、塗料を弾く状態になっています。
この段階では「高圧洗浄でスラリー層を完全に落とす」ことが、塗装の成否を決めます。
実際に瓦を指でなぞると、黒い粉が指先にべっとり。
この粉が劣化したスラリー層であり、これを落とさず塗装してしまうと、表面だけがきれいに見えてもすぐに剥離します。
粉の付き具合で劣化度合いがわかるため、現場では「手触りチェック」も欠かせません。
「屋根が白い」「触ると粉がつく」――この2つがモニエル瓦の再塗装サインです。
いよいよ洗浄スタート。
使用するのはガソリンエンジン式高圧洗浄機で、家庭用の約5倍の水圧(12〜15MPa)を誇ります。
この圧力で、瓦表面のスラリー層やコケ・カビを根こそぎ除去。
さらに抗菌剤を混ぜた洗浄水を使用し、再発防止も図ります。
棟瓦や谷部などの細部は水圧を調整しながら、職人が一枚ずつ丁寧に洗浄。
この工程を手を抜くと、後の塗装がどんな高級塗料でも長持ちしません。
「外壁だけでなく、屋根も塗り替えが必要だと初めて知りました。
洗浄作業の様子を見せてもらったら、真っ黒な水が流れてびっくり!
丁寧に説明してもらえたので安心してお任せできました。」
モニエル瓦は、塗装前の“下地処理”で結果が決まります。
今回はスラリー層がかなり劣化していたため、時間をかけて入念に洗浄しました。
高圧洗浄の工程は一見地味ですが、実は最も重要。
安曇野市は寒暖差が大きく、屋根の劣化が早い地域です。
定期的な点検を続けていくことで、屋根を美しく長持ちさせることができます。
安曇野市堀金は北アルプスから吹く冷たい風と豊富な雪解け水が特徴。
冬は凍結と融解を繰り返すため、屋根表面に細かな亀裂が生じやすく、スラリー層の劣化が早まります。
また春~夏は湿気とカビ、秋は黄砂や花粉が屋根に積もりやすく、1年を通してメンテナンスが欠かせません。
この地域では、洗浄+抗菌剤+高耐候塗料の組み合わせが最適。
休日には「国営アルプスあづみの公園」や「堀金・穂高温泉郷」で自然を楽しむ方も多い地域。
美しい自然と共に暮らすためにも、屋根のケアは欠かせません。
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