松本市|土蔵の漆喰外壁が崩れる…金属サイディングカバー工法で長寿命化した施工事例
土蔵を長く使い続けるため、下地から見直す外壁リフォームをご提案しました
松本市のお客様より、「土蔵の漆喰外壁が崩れてきたので、まだ長く使えるようにしっかり直したい」とご相談をいただきました。
現地調査の結果、漆喰外壁は経年劣化によって崩れが進行していました。部分的な左官補修という選択肢もありましたが、「その場しのぎではなく、これから先も安心して使いたい」というお客様のご希望を踏まえ、今回は金属サイディングによるカバー工法をご提案しました。
今回一番お伝えしたいのは、
「外壁を長持ちさせるために最も重要なのは、見えなくなる下地づくりです。」
完成後には見えなくなる部分ですが、この下地の精度が仕上がりの美しさと耐久性を大きく左右します。
まずはチェック!あなたの土蔵は大丈夫ですか?
次のような症状はありませんか?
- 漆喰が剥がれたり崩れたりしている
- 外壁にゆがみや反りが見られる
- 補修を何度も繰り返している
- この先も長く使いたい建物がある
- 根本的に直したいと考えている
一つでも当てはまる場合は、外壁表面だけでなく下地の状態も含めた点検をおすすめします。
今回いただいたご相談
お客様からいただいたご相談は、
「土蔵の漆喰外壁が崩れてきた。今まで何度か補修してきたが、今後も使い続けたいので今回はしっかり直したい。」
というものでした。
長年大切に使われてきた土蔵だからこそ、見た目だけを整える補修ではなく、将来を見据えた工事をご希望されていました。
現地調査で分かった本当の原因
現地調査では、漆喰外壁の崩れだけでなく、壁面全体にゆがみがあることも確認しました。
特に北面は劣化が進んでおり、長年の風雨や経年劣化によって漆喰が崩れやすい状態になっていました。
さらに重要だったのは、外壁表面だけではなく壁そのものが平らではなかったことです。
もし、この状態のまま金属サイディングを施工すると、仕上がりにもゆがみが残り、美観だけでなく耐久性にも影響する可能性があります。
そのため今回は、外壁材を張る前の下地づくりが最も重要な工程になると判断しました。
なぜ部分補修ではなく金属サイディングカバー工法をご提案したのか
漆喰外壁は左官工事によって部分的に補修することも可能です。
しかし今回は、お客様から「これからも長く使いたいので、根本的に直したい」というご希望をいただいていました。
部分補修では崩れた箇所は改善できますが、築50年の建物では今後別の場所が劣化する可能性もあります。
そこで今回は、既存の外壁を活かしながら新しい金属サイディングを施工するカバー工法をご提案しました。
この工法なら、外壁全体を保護できるだけでなく、下地を調整しながら施工できるため、壁のゆがみも改善できます。
「今だけ直す」のではなく、「これから何十年も安心して使える土蔵にする」ことを最優先に考えたご提案です。
KMEW「はる一番」を選んだ理由
今回採用したのは、KMEWの金属サイディング「はる一番」です。
この商品は軽量で建物への負担が少なく、耐候性にも優れているため、築年数を重ねた建物との相性が非常に良い外壁材です。
また、既存の漆喰外壁を撤去せずに施工できるため、工期やコストを抑えながら、建物全体を新しい外壁で保護できます。
お客様も、「土蔵らしい落ち着いた景観を残しながら、今後の心配をなくしたい」という点を評価され、この工法をお選びいただきました。
施工の様子
足場を設置して安全に工事を開始しました
まずは土蔵全体に足場を設置し、安全に作業できる環境を整えました。
土蔵は一般住宅とは異なり、建物の形状や周囲の状況によって作業性が変わります。そのため、職人が安全に施工できることはもちろん、正確な下地施工を行うためにも足場は欠かせません。
仕上がりの美しさはもちろんですが、その前に「安全に丁寧な施工ができる環境」を整えることも、品質を左右する重要な工程です。
下地となる胴縁を455mm間隔で取り付けました
金属サイディングを施工するため、まずは木製の胴縁(どうぶち)を455mm間隔で取り付けました。
固定には土蔵改修専用の長いビスを使用し、しっかりと下地へ固定しています。
胴縁は単にサイディングを留めるためだけではありません。
外壁全体の精度を決める土台となるため、この工程が仕上がりや耐久性に大きく影響します。
ここを丁寧に施工することで、この後取り付ける金属サイディングが長期間安定した状態を保てるようになります。
糸を張り、壁のゆがみを一つひとつ調整しました
今回の工事で最も重要だった工程が、この下地調整です。
築50年の土蔵は、長年の経年変化によって壁面にゆがみや凹凸(不陸)が見られました。
そのまま胴縁を取り付けてしまうと、金属サイディングまで曲がって施工されてしまいます。
そこで職人は基準となる糸を張り、その糸に対して一直線になるよう胴縁を施工しました。
さらに、壁との隙間には厚さの異なるスペーサーを入れ、一か所ずつ微調整を行っています。
完成後には見えなくなる工程ですが、この丁寧な調整こそが、美しい仕上がりと長期間安心して使える外壁につながります。
下地胴縁の施工が完了しました
すべての胴縁の施工が完了すると、壁全体がきれいな基準面として整いました。
ここまで仕上げて初めて、金属サイディングをまっすぐ施工できる状態になります。
外壁リフォームでは完成後の外壁だけが注目されがちですが、実際には見えなくなる下地の施工精度が品質を大きく左右します。
今回はこの工程に十分時間をかけたことで、安心して次の工程へ進むことができました。
KMEW「はる一番」を施工しました
下地が完成した後、KMEW「はる一番」の金属サイディングを施工しました。
事前に下地を正確に調整しているため、サイディングもきれいに一直線で納まり、美しい外観に仕上がっています。
もし下地がゆがんだままであれば、サイディングにもゆがみが現れ、見た目だけでなく施工精度にも影響してしまいます。
完成した外壁だけを見ると分からない部分ですが、その裏側には細かな下地調整という職人の技術が詰まっています。
景観を損なわず、美しく生まれ変わりました
工事完了後は、土蔵らしい落ち着いた雰囲気を残しながら、新しい外壁へと生まれ変わりました。
外壁の崩れに対する不安は解消され、今後も安心して土蔵を使い続けられる状態になっています。
お客様からも、
「見た目も仕上がりも大変満足しています。土蔵の外がきれいになったので、中の片付けもしなければですね。」
と、うれしいお言葉をいただきました。
今回の工事費用
| 工事内容 | 内容 |
|---|
| 工事内容 | 金属サイディングカバー工法(KMEW はる一番) |
| 工事費用 | 1,050,000円(税込・足場含む) |
| 工期 | 約2週間 |
| 補助金 | なし |
今回の事例から分かること
土蔵や築年数の古い建物では、外壁の傷みだけでなく建物のゆがみも進んでいることがあります。
そのため、外壁材だけを新しくするのではなく、下地をどのように施工するかが仕上がりと耐久性を大きく左右します。
今回使用した「胴縁(どうぶち)」とは、外壁材を固定するための下地材です。
しかし、その役割は固定するだけではありません。
壁面のゆがみを調整し、外壁全体を美しく仕上げる重要な役割も担っています。
完成すると見えなくなる部分ですが、この下地づくりこそが、長く安心して住み続けられる外壁をつくるための大切なポイントです。
よくあるご質問
外装劣化診断士より
今回の現場で最も苦労したのは、外壁材を張ることではなく、下地の精度を整えることでした。
築50年の土蔵は壁面にゆがみがあり、そのまま施工すれば仕上がりにも影響が出てしまいます。
そのため、糸を張って基準をつくり、一か所ずつスペーサーで調整しながら丁寧に下地を施工しました。
完成すると見えなくなる部分ですが、この下地づくりこそが、外壁を長持ちさせる最も重要な工程です。
土蔵や築年数の古い建物は、一棟ごとに状態が異なります。
だからこそ私たちは、表面だけを見るのではなく、その建物に最適な施工方法をご提案しています。
土蔵や外壁の傷みが気になる方は、まずは点検だけでもお気軽にイトウ住建までご相談ください。
外装劣化診断士・2級建築士・施工管理技士が在籍する
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